イガラシ ユリ  igarashi yuri
五十嵐 友里

  • 所属   東京家政大学  人文学部 心理カウンセリング学科
  •     東京家政大学大学院  人間生活学総合研究科 臨床心理学専攻
  • 職種   准教授
論文種別 その他
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 挙児希望者の精神症状に対する薬物療法の必要性 神経症性障害(パニック障害、強迫性障害、不眠など)
掲載誌名 正式名:薬局
ISSNコード:00440035
掲載区分国内
出版社 南山堂
巻・号・頁 64(5),1751-1756頁
著者・共著者 内田 貴光, 五十嵐 友里, 堀川 直史
発行年月 2013/04
概要 <Key Points>神経症性障害、とくに強迫性障害の発病と経過は妊娠・出産と密接に関係している。強迫性障害は、妊娠期と産褥期、とくに産褥期に発病したり、症状が悪化したりしやすい。妊娠期・産褥期に神経症性障害の薬物療法を行うか否かを決める時に重要で、患者・家族にも伝えるべきことの1つは、SSRIの胎児・新生児への影響、すなわち催奇形性、新生児の持続性肺高血圧症、新生児の周産期症候群などである。患者・家族に伝えるべきもう1つの重要なことは、それまで服用していたSSRIを中止すると、神経症性障害は高い頻度で再発することである。患者・家族にこれらを説明したうえで、母体および胎児・新生児双方のリスク・ベネフィットを考え、患者・家族と相談して、治療方針を決める。神経症性障害の妊娠期・産褥期の薬物療法について、筆者らは、臨床的に必要であればSSRIを使用し、妊娠第1三半期と第3三半期に薬の減量や一時的な中止を試みることが望ましいと考えている。(著者抄録)
文献番号 2013199105