イセキ トシオ  
                    伊関 敏男
                  
- 所属 東京家政大学 健康科学部 看護学科
- 職種 教授
| 論文種別 | その他 | 
| 言語種別 | 日本語 | 
| 査読の有無 | 査読あり | 
| 表題 | 遷延性うつ病における内観的・認知的関り- 患者・家族に対する個別の看護介入の効果 | 
| 掲載誌名 | 正式名:日本精神科看護学会誌 | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 巻・号・頁 | 147(2),113-117頁 | 
| 著者・共著者 | 伊関敏男 | 
| 発行年月 | 2004/11 | 
| 概要 | うつ病の遷延化は、new look的現象ではなく、かなりの割合で存在すると考えられている。さらに、軽快すれば、全て元の状態に戻るという可逆的なものばかりでなく、人格水準を低下させる可能性が十分にある疾患であることが解明されつつある。今回、早期に退院できると考えられているうつ病が罪業妄想や心気妄想、睡眠障害などの症状を呈して遷延化した症例を受け持つことになった。そこで、うつ状態の遷延化を防止するために患者自身の低い自己評価像や否定的な家族の感情が遷延化の要因と考え、患者や家族に対して過去を振り返る内観的・認知的関わりにより患者や家族の認識の改善を試みた。その結果、患者と家族が,双方の理想と現実のギャップの溝を埋め、現実を肯定的に捉えることができ、うつ病に起因する希死発言や 妄想発言が軽減し、懐疑的・批判的な家族が支持的な家族に変化した。そのケースを振り返り看護行為について考察を行った。 |