イセキ トシオ
伊関 敏男
- 所属 東京家政大学 健康科学部 看護学科
- 職種 教授
論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | SSTを利用した学習不安軽減への取り組み |
掲載誌名 | 正式名:第20回日本看護福祉学会全国学術大会 抄録集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 49頁 |
著者・共著者 | 伊関敏男, 遠藤良仁, 飯塚文香, 田辺有理子 |
発行年月 | 2007/07 |
概要 | 「SSTについて関心がある」「過去に経験していた」などの項目から、学生のSSTの認知度の低さが明らかになった。しかし、主観的ではあるが、SSTの認知度が低いにも関わらず、SSTが不安軽減に役立ったと認識した学生が71.6%にものぼっていた。さらに、客観的指標であるSTAIの状態不安においても有意な低下を認めた。このことは、実習不安を抱えた学生が48.9%とほぼ半数のために、本来は実習不安の直面化を図った場合には、状態不安が上昇を呈するはずの結果に反するものである。つまり、SSTを利用した不安への対処法のロールプレイにおいて、不安が軽減されたと言える。それゆえに、SSTの実習前教育での利用の可能性が示唆された。また、今回のSSTにおいて特性不安も有意に低下していた。このことより、実習不安の軽減に留まらず、学生個人の不安耐性を向上させる試みとしても利用の可能性も示唆された。だだし、SSTのコーディネーターの力量や不安対処法のロールプレイ内容によっても差異が生じるために、今後も授業数の増加、SSTによる不安軽減の一般化に取り組む必要がある。 |