イセキ トシオ  
伊関 敏男

  • 所属   東京家政大学  健康科学部 看護学科
  • 職種   教授
論文種別 その他
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 訪問看護師が直面するジレンマ -東北地方の精神科訪問看護師の実態調査を通してー
掲載誌名 正式名:第39回日本看護学会抄録集 地域看護
掲載区分国内
巻・号・頁 92頁
著者・共著者 伊関敏男, 遠藤良仁, 大川賀久, 工藤隆司, 菊池奈緒, 三ヶ田明人, 稲葉文香, 田辺有理子
発行年月 2008/10
概要 訪問看護における精神症状などの援助に対す
るジレンマ緩和の示唆を得る目的で、精神科
訪問看護師を対象に、訪問時のジレンマの現状
を調査した。その結果、「利用者と本音の話
ができない」などが挙げられた。このことは
、訪問看護師は、利用者に対する直接ケア
での利用者の要望や目標達成に添えないこと、
効果を実感できないことにジレンマを感じて
いると言える。次に、ジレンマを経験する割合
が低い項目は、「利用者に訪問看護を拒否さ
れる」などの項目であった。このことは、
今回精神科での調査のため、利用者に対する
理解度が高く、あまりジレンマを経験しなか
ったと考えられる。しかし、今後利用者の
増加することが予想され、このような状況に
対峙する頻度が高まる可能性があり、今まで
以上に利用者への接し方の配慮や個人の許容
量を超える場合には、相談などの連携体制が
重要になる。また、他領域の訪問看護師の
場合は、病態や症状に対する経験に伴う知識
が精神科の訪問看護師に比べると不足気味な
ために精神科の訪問看護師同様に、コミュニ
ケーション技術習得やスタッフ間の連携を
行うとともに知識の再確認を行う必要がある。