アベ タカシ abe takashi
阿部 崇
- 所属 東京家政大学 子ども支援学部 子ども支援学科
- 東京家政大学大学院 人間生活学総合研究科 児童学児童教育学専攻
- 職種 准教授
| 論文種別 | 原著 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | 査読あり |
| 表題 | 知的障害を併せ有する自閉症中学生男子の能動性と対人関係の変化‐ピボタル反応支援法を適用した事例‐ |
| 掲載誌名 | 正式名:筑波大学学校教育論集 ISSNコード:13405802 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | 筑波大学付属学校教育局 |
| 巻・号・頁 | 41,29-38頁 |
| 著者・共著者 | 工藤真生, 深津達也, 阿部崇, 安達敬子, 厚谷秀宏, 工藤傑史, 仲野みこ, 別府さおり, 小島道生 |
| 担当区分 | 2nd著者 |
| 発行年月 | 2019/03 |
| 概要 | 本稿は体験活動を取り入れた合同生活(生活単元学習)の授業に1 年間参加した、知的障害を合わせ有する自閉症中学生男子の能動性及び対人関係の変化について報告する。指導方法として、ピボタル反応支援法を用い、授業の中で介入を行った。教員が随時適切な行動モデルを示す際には、行動モデルが目標指向的行為となるように、毎回行動の意図を説明した。また、本人の願いである「キングになってまちの人を守りたい」というイメージ像と目標が適合するように、「キングだったらどのように行動するか」を生徒に問いかけ、イメージをさせることで、不適切な行動の修正を行った。
授業及び指導の効果について、授業の「発表」時の生徒の表出、授業における他者とのエピソード記録、宿題の絵日記における人物画の変化を対象とし、分析を行った。結果、本授業を重ねるごとに、生徒Bの能動性が高まり、他者への視点が向き、他者との良好な関わりが増えたことが明らかとなった。また、身体化による認知を伴う「体験」が、他者を理解するという点で、知的障害を伴う自閉症生徒の発達にとって重要であることが示唆された。 |