タカハシ マサコ  
髙橋 方子

  • 所属   東京家政大学  健康科学部 看護学科
  • 職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 看護大学生の援助要請に関する文献研究
掲載誌名 正式名:千葉科学大学紀要
掲載区分国内
出版社 千葉科学大学
巻・号・頁 (16),156-166頁
著者・共著者 石田直江, 髙橋方子, 冨樫千秋
発行年月 2023/03
概要 【目的】本研究では、看護大学生の援助要請について、どの程度の事象が明らかとなっているのか知ることを目的とする。【研究方法】文献情報データベースは、『医学中央雑誌Web版』、『最新看護索引web』、『CiNii』、『J-STAGE』、『国会図書館オンライン(NDL ONLINE)』、『J-GLOBAL』、『J-DreamIII』を用いた。「援助要請」と「看護学生」及びその類語をキーワードとし、発表年・論文の種類は限定せず検索を行った。【結果】検索の結果、71文献が抽出された(検索日:2022年8月17~18日、8月26日)。「学術論文としての形式が整っている」「研究対象者が看護学生である」「論文中に援助要請に関する記述が含まれている」「和文献」の選定基準を満たす6文献を分析対象文献とした。援助要請に関する研究結果について、(1)被援助者が抱える問題やニード、(2)援助者、(3)援助要請の内容に分けて記述し、被援助者の抱える問題やニードには、学業面では、看護学実習上での問題と臨地実習以外の学業で生じる問題がある、臨地実習指導者が援助者であることが多い、援助要請行動は、実習指導者や看護師に相談行動が多かった、ということが明らかとなった。【考察】看護大学生の援助要請の意思決定や行動は、看護学実習に関するものが多かった。また、援助者となっているのは臨地実習指導者が多かった。看護大学生は実習指導者から直接学び、指導を受けているため、直接援助を求めやすいということが考えられる。大学生という年代から考えると、実習以外でも様々な問題を抱えている可能性があるが、問題の状況の認識や自己解決の可能性の判断、援助要請の必要性についてはまだ明らかにされていなかった。【結論】1.看護大学生の援助要請の意思決定や行動について、看護学実習上の問題に関するものが多かった。2.看護大学生の援助者となっているのは臨地実習指導者としているものが多かった。3.看護大学生の問題の状況の認識や自己解決の可能性の判断、援助要請の必要性については明らかにされていなかった。
(本人担当部分)共同研究につき本人担当部分の抽出は不可能。