アダチ ユウコ  adachi yuko
安達 祐子

  • 所属   東京家政大学  健康科学部 看護学科
  • 職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 緩和ケアの実践知に関する研究ーその1.終末期の家族ケアを巡る看護師の体験ー
会議名 第31回看護科学学会学術集会
発表者・共同発表者坂井志織, 守田美奈子, 吉田みつ子, 安達祐子 他7名
発表年月日 2011/12
開催地
(都市, 国名)
高知
概要 3年以上の臨床経験をもつ看護師20名に緩和ケアを実践した場面や事例について半構造面接を行い、語られた内容を分析し、看護実践の特徴を抽出した。20事例のうち事例についての報告。3事例は、家族の言動の意味理解やその背後にある感情、家族関係などの理解に苦しんだ看護師の体験であった。家族の悲嘆や怒り、不安を土台とした言動は、医療者への不信や怒りを伴って現れる場合もあり、看護師自身も感情の渦に巻き込まれることもある。また、入院から死に至る時間が短く、家族関係や家族心理の複雑さを理解する時間が充分でないこと、家族の関係性の歴史や価値観は多様で、看護師の体験や想像の範疇を超える場合、家族の言動の意味解釈が困難となる。看護師は、家族の言動の背後にあるニーズを推測し、同時に死への時間の読みと業務量との見積もりを行いながら行為を選択していた。