ユウキ タカオ yuki takao
結城 孝雄
- 所属 東京家政大学 児童学部 初等教育学科
- 東京家政大学大学院 人間生活学総合研究科 児童学児童教育学専攻
- 職種 教授
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | デジタルコンテンツを活用した自律的・協働的鑑賞活動(Ⅲ)-〈新しい能力〉と鑑賞教育を結ぶ実践研究 |
会議名 | 第49回 日本美術教育研究発表会2015 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 結城孝雄 |
発表年月日 | 2015/10/18 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 東京家政大学 |
概要 | 近年、〈新しい能力〉観が注目されつつある。欧州の大学改革やEUの経済圏の中で、異文化間でも人の労働能力・学力を測る共通の基準が必要となったのがその端緒である。その理念は、共通でスタンダードな公教育の基準となり、PISAやOECDの施策に反映されている。日本においても、〈新しい能力〉は、「21世紀型能力」として、その内容が整理されて公表されている 。本研究では〈新しい能力〉、「21世紀型能力」と呼ばれる学力観を 具体的実践において反映させたなら、どのような内容を提示できるのかその一例を考察し、実践を試みた。図工科における鑑賞教育において、コンピテンス=人が、特定の文脈において、自らの内的構造(認知的・非認知的側面)を結集して要求に応答する能力を高めていくことを想定して、キー・コンピテンシーが示す3つのカテゴリー1) 道具を相互作用的に用いる・・・対象世界2) 異質な人々からなる集団で相互に関わりあう・・・他者3) 自律的に行動する・・・自分=道具を介して対象世界と対話し、異質な他者と関わりあい、自分をより大きな時空間の中に定位しながら人生の物語を編む能力を育成しようとする具体的実践を行った 。この実践には DNP(大日本印刷株式会社)の協力の元に 学習者が能動的にデジタルコンテンツを活用しながら、自己と他者の価値観(美しい・よい)の相違点を浮上させ、鑑賞活動を通して、自己に対する認識を深めようとする取り組みである。 |