アベ ヨシフミ  abe yoshifumi
阿部 義史

  • 所属   東京家政大学  健康科学部 リハビリテーション学科
  • 職種   期限付助教
言語種別 日本語
発表タイトル 身体機能が維持された高齢心不全患者の退院時における嚥下機能低下は予後を不良にする
会議名 第28回日本心不全学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 特別講演・招待講演など
発表者・共同発表者阿部義史 , 三谷尚子 , 田中秀輝 , 秋保光利 , 木村雅彦 , 堀内優
発表年月日 2024/10/04
開催地
(都市, 国名)
大宮
開催期間 2024/10/04~2024/10/06
学会抄録 第28回日本心不全学会学術集会 15 2024
概要 【目的】高齢心不全患者では誤嚥性肺炎の合併や低栄養状態の原因となる嚥下機能低下を認めるが, 身体機能を含めた嚥下機能と予後との関連は不明である. 本研究は, 高齢心不全患者の身体機能を考慮した上で, 嚥下機能が予後に及ぼす影響について検討した.
【方法】心不全の診断で入院し, 退院時に嚥下機能および身体機能を評価できた65歳以上の心不全患者298例(平均年齢80歳, 女性130例)とした. Functional Oral Intake Scale満点未満を嚥下機能低下, Short Physical Performance Battery10点未満を身体機能低下と定義した. 解析方法は身体機能低下の有無による嚥下機能と予後との関連を生存分析で検討した.
【結果】平均追跡期間は1.2年, 嚥下機能低下は15.8%(47例), 身体機能低下は38.6%(115例)であった. 背景因子で調整後のCox比例ハザードモデルの結果, 身体機能維持群では嚥下機能低下が全死亡および心不全再入院ならびに複合イベントに独立して影響を及ぼしていた (それぞれ, p<0.01) が, 身体機能低下群では嚥下機能低下と予後との関連は認められなかった.
【結語】身体機能が維持された高齢心不全患者の退院時における嚥下機能低下は, 独立した予後不良因子である.