イワサ タクヤ iwasa takuya
岩佐 拓哉
- 所属 東京家政大学 健康科学部 看護学科
- 職種 期限付助教
| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 精神科医療機関のウェブサイトにおける看護情報の現状 |
| 会議名 | 第32回 日本精神科看護専門学術集会 in福島 |
| 学会区分 | 全国規模の学会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | 岩佐拓哉 伊関敏男 川内健三 |
| 発表年月日 | 2025/11/01 |
| 国名 | 日本 |
| 開催地 (都市, 国名) |
福島県郡山氏 |
| 開催期間 | 2025/11/01~2025/11/02 |
| 学会抄録 | 第32回 日本精神科看護専門学術集会 抄録集 94 2025 |
| 概要 | 精神科医療機関のウェブサイトにおける看護情報の現状
1.目的 日本の精神科医療機関のホームページにおける看護職情報の開示の現状を明らかにし、今後の精神科医療機関でのホームページの在り方についての示唆を得ることを目的とする。 2.方法 方法は、Web情報による調査研究である。精神科医療機関のホームページ(以下、HP)のヘッダーにおける看護部門関連コンテンツ名、及びコンテンツの下層コンテンツにおける看護部門コンテンツ名の項目を抽出した。抽出されたコンテンツ項目を意味内容から統一のコンテンツ名を割り当て、コンテンツ名の度数を算定し、コンテンツのHPにおける掲載位置を階層に応じて順序を行った。対象は、関東圏のA県の本研究目的に合致する全ての精神科医療機関HPのヘッダーにおける看護部門コンテンツ名、及びそのコンテンツの下層コンテンツにおける看護部門関連コンテンツ名とした。本研究は、所属機関の研究倫理委員会の承認(2023-16)を得ている。研究者に開示すべき利益相反に抵触するものはない。 3.結果 精神科医療機関におけるHP開設割合は、A県の57施設を対象として、54施設が開設していた(開設率:96.4%)。看護部門のコンテンツ内及び、下位コンテンツ内容は、HPにおいて看護部門のコンテンツがある23施設であった。看護理念の記載は、17/23施設(73.9%)、17 / 54施設(31.5%)。看護方針の記載は10施設/ 23施設(43.5%)、10/ 54施設(18.5%)。専門看護師、精神科認定看護師の掲載は、1施設/ 23施設(4.3%)、1/ 54施設(1.9%)であった。 4.考察 看護部門のコンテンツ内及び、下位コンテンツ内容では、HPを開設している約7割の精神科医療機関が看護部門の理念を掲げており、理念の下、看護を展開しようとしているのかが提示されており、受診を考えている人には有益な情報になるのではないか。また、理念を実践してゆくには、具体的な道標となる方針や目標、実践している看護においては、看護部門長の方針や看護部門の理念と比べると半数程度であるため、少なくとも看護部門長の方針や看護部門の理念同等程度の掲示が望まれる。 次に、看護職の専門性として、A県では、専門看護師および認定看護師の延べ人数が42名存在しているにも関わらず、活動状況や役割についてHPで記載している精神科医療機関は1施設に留まっていた。そのため、看護の質の高さを発信していくことが重要である。 5.今後の課題など まだまだ看護職の医療機関における認知度が低く、看護職自らもアピールしていない現状が明らかになった。今後は、調査エリアの拡大や海外も含め調査対象を増やし、早期に地域で暮らしながら精神医療を希望するひとが不安なく医療機関に繋がれるようなHPの在り方を検討していきたいと考える。 Key Words 精神科医療機関 ウェブサイト 看護情報 |