ハルタ カズオ  haruta kazuo
春田 和男

  • 所属   東京家政大学  人文学部 教育福祉学科
  • 職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル 日本図書館協会に関するこれまでの研究内容について
会議名 第2回日本生涯教育学会 図書館研究部会 春季研究集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者春田和男
発表年月日 2017/05/28
開催地
(都市, 国名)
東京家政大学
概要 日本図書館協会では、2001年に組織運営の検討報告書を発表し、協会の社会的使命として、司書の職能団体と図書館のナショナル・センターの2つを挙げている。また、協会活動の活性策の1つに会員数の増加を挙げて、10,000名を目標にしている。本発表では、これまでの研究成果と、より新しいデータを基に、会員数の増加と社会的使命(図書館のナショナル・センター、司書の職能団体)の順に、報告書の指摘が妥当であるかどうかを検討した。その結果、次の3つのことが明らかになった。第1に、個人会員数は1998年から、施設会員数は1999年から減少傾向にあり、2015年の両会員数の合計をみると数値目標を達成していない。第2に、会員構成と、戦後の館種間の関係のあり方に関する議論から見ると、図書館のナショナル・センターといえるかどうかは疑問である。第3に、会員制度と協会会員登録率の観点から見ると、司書の職能団体ではないと考えられる。